シダレザクラ約120本が群生する鳥取県中部屈指の桜の名所。群植地としては日本最大級で、市民の宝となっている。
施設は小田山に位置し、鳥の目線で町を見下ろせる絶好の眺望を誇る。眼下に広がる平野には住宅や道路が整備され、時折、ジオラマのようにJR山陰線の列車が通り過ぎる。北側には日本海のブルーがきらめく。
太古の昔から人を引きつけた場所のよう。弥生時代に作られた青銅器の祭器「銅鐸(どうたく)」が県内では唯一、1カ所から2個出土しているほか、古墳も複数見つかった。
倉吉市幸町の石谷精華堂の故・石谷文海さんと妻の幸子さんが、1991年にシダレザクラの苗木を寄贈したのが始まり。カルチャー教室やイベントなどで多くの市民が訪れる施設。今は見頃の花を楽しむ人がひっきりなしだ。