「プラザ佐治」魅力発信 28日、大声大会や座談会

 山村のモダニズム建築の傑作とされる鳥取市佐治町加瀬木の「プラザ佐治」の魅力を発信する「第1回ちいさなちいさなプラザまつり」が28日、現地で開かれる。ステージ発表や大声大会などのイベントのほか、プラザ佐治の魅力を語るミニ講演と座談会が予定されている。プラザ佐治の景観を活(い)かす会(田中精夫会長)主催。座談会などは鳥取県建築士会東部支部主催。

 プラザ佐治は豪雪山村開発総合センターとして1971年完成。鉄筋コンクリート3階建てで、翌年完成した役場棟(2階建て)とともに、島根県出身の建築家、安田臣(かたし)氏(1911~77年)が設計した。宿泊施設や結婚式場、図書室、食堂などを備え、住民の交流拠点や議場などに活用されてきたが、2004年の鳥取市との合併後は使用されていない。

 2022年3月に地元有志でプラザ佐治の景観を活かす会を結成。さらに、近代建築の記録・保存活動をしているドコモモ・ジャパンが2022年度の「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」に選定し、プラザ佐治の価値が再評価されている。

 プラザまつりはプラザ佐治の中庭で午前10時に開幕。佐治ふれあい作業所による群読「皿屋敷のお菊」のほか、佐治町出身のメンバーで構成するバンド「@W21」が70年代フォークなどを演奏する。同11時からプラザ佐治2階テラスから大声大会が開かれ、上位3人に地元で収穫された「佐治四郎米」が贈られる。正午からの菓子まきのほか、飲食コーナーもある。

 午後2時からはプラザ佐治の記念ホールで「プラザ佐治で考える-その魅力と未来像」と題して、紙芝居「プラザ佐治ものがたり」の披露や、設計した安田臣氏についてのミニ講演、県建築士会会員らによる座談会が開かれる。入場無料。

 問い合わせは電話0858(71)1917。プラザ佐治の景観を活かす会事務局の竹内さん。

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