長崎への原爆投下から79年。爆心地・浦上は江戸時代、キリシタンが命をつないできた共生の村だった。その子孫が、敵対と分断が深まる世界に思うこととは…

  • 巨大な原子雲や砂塵の塊に覆われた長崎市(原爆さく裂15分後に撮影。長崎原爆資料館所蔵)
  • 倒壊した旧浦上天主堂で1945年11月に行われた原爆犠牲者慰霊祭(長崎原爆資料館所蔵)
  • 長崎ランタンフェスティバルの皇帝パレードに登場した歌手の福山雅治さん(2024年2月、長崎市)
  • 津和野・鳥取・松江に流配された後、生き残り帰村した人たち「信仰の礎 浦上信徒総流配100周年記念」から転載。撮影場所は浦上天主堂前
  • 原爆で黒焦げになった被爆クスノキ(長崎原爆資料館所蔵、1945年10月撮影)

 江戸時代。西洋や中国への唯一の窓口だった長崎。今、多くの観光客が訪れる出島のオランダ商館や唐人屋敷跡は華やかな国際貿易の拠点だった。その陰で、すぐ近くの浦上村では、国策だった禁教令下でも潜伏キリシタ...

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