あすから大雨警戒 台風10号、28日最接近か

 鳥取地方気象台は25日、強い台風10号が28日夜から29日午前中にかけて鳥取県に最接近し、大雨・土砂災害警報レベルの荒天となる恐れがあると発表した。27日から大雨や暴風の影響が見込まれる。県は25日、県庁で台風10号に備えた情報連絡会議を開き、関係機関と即応体制を確認し、県民に注意を呼びかけた。

 同気象台によると、28日ごろに暴風域に入る。27日午後6時からの24時間降水量予想は県内の多いところで150ミリ。河川増水や最大瞬間風速25メートルの突風が起きる可能性がある。

 進路予想ルートは西側にそれて鳥取県側に近づいており、昨夏甚大な被害をもたらした台風7号の進路と似ている。昨夏に比べ海面水温が2~3度高く、日本海からの湿った空気の流入によって「線状降水帯も含めて大雨の急激な状況悪化もあり得る」とした。

 平井伸治知事は「昨夏の台風7号の学習を生かし、緊張感を持って、接近中の今のうちに準備すべきことをする」と各部局や関係機関に呼びかけた。

 会議では二十世紀梨や白ネギの収穫期にかかるため、担当部局が農家に排水対策を周知したと報告。国土交通省鳥取河川国道事務所は県民に対し、河川状況は川に近づかず、インターネットなどでカメラ映像や水位を確認するよう注意喚起した。また学校の夏休み明けの時期にあたることから、各教育関係機関に児童生徒の安全確保を最優先する対応を依頼。ダムの管理体制については改めて市町村と協議する。

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