映画「八犬伝」公開前に ゆかりの地情報網羅 歴史やグルメなど 観光パンフ発行

 役所広司さんをはじめ、実力派俳優が出演する映画「八犬伝」が10月に公開されるのを前に、同作品ゆかりの地である倉吉市の観光団体などが作品と市の歴史を紹介する観光パンフレット「倉吉歴史探訪」を発行する。豊富な情報を収録し、歴史ファンだけでなく、市民も楽しめる内容となっている。

 映画は、江戸時代後期に活躍した戯作者の曲亭馬琴を主人公に、代表作「南総里見八犬伝」の世界が交錯するエンターテインメント作品。八犬伝に登場するキャラクターのモデルとなった里見氏最後の当主、忠義とその家臣は同市関金町で最期を迎え、市内には墓所や廟(びょう)などが点在している。

 パンフレットはA4判、18ページ。映画公開後に歴史ファンの来訪が増えることを想定し、倉吉せきがね里見まつり実施委と倉吉観光MICE協会が共同で作成した。忠義やその家臣が眠る大岳院(同市東町)などの観光地やグルメを南総里見八犬伝の世界観と倉吉の歴史に照らしながら紹介している。歴史ファンの年齢層を意識し、落ち着いた雰囲気のレイアウトに仕立てた。

 9月1日に開かれる同まつりの来場者や、10月に開幕する「ねんりんピックはばたけ鳥取2024」で同市内を会場とする競技の参加者に配布するほか、市内の観光施設や同作品を上映する「MOVIX日吉津」などに設置する。

 同協会の松田謙治さん(44)は「八犬伝と倉吉の縁を感じてもらいながら、ゆかりの地や歴史スポットを巡ってもらえれば。観光客だけでなく、市民にも読んでもらいたい」と話した。

この機能はプレミアム会員限定です。
クリップした記事でチェック!
あなただけのクリップした記事が作れます。
プレミアム会員に登録する ログインの方はこちら

トップニュース

同じカテゴリーの記事