鳥取県米子市彦名新田の米子水鳥公園で28日、秋の深まりを告げる鳥とされるマガンの今季初飛来が確認された。2013年の9月27日に次いで開園以来2番目に早い飛来という。
同公園を訪れた多久和智也さん(65)が午後2時15分ごろ、園内の通称つばさ池に降りるマガン1羽を見つけた。桐原佳介統括指導員(51)によると、子育てが終わって渡りの準備が整った鳥から順次、飛来してくるといい、「これからは、公園で越冬する鳥とさらに南下する途中に休憩で立ち寄る鳥の両方が見られる。たくさんの鳥を観察して秋の深まりを感じていただきたい」と話した。
マガンは秋から冬にかけてロシアの北極海沿岸から飛来する冬鳥で、国指定の天然記念物。同公園は、秋の季語にもなっているガン類の初飛来「初雁(はつかり)」を毎年記録している。