近年まれに見る甘さ 北栄で県産西条柿査定会

 合わせ柿やあんぽ柿で人気の鳥取県産西条柿の査定会(JA全農とっとり主催)が30日、北栄町の県園芸試験場で行われた。カメムシ被害も見られたが、平均糖度は近年まれに見る高さとなった。選果は10月3日に始まり、ドライアイスで渋抜きして7日から出荷される。

 西条柿は、県内では八頭町を中心に480戸(前年比5%減)が46・6ヘクタール(同5%減)で栽培している。

 査定会には、県内3JA6生産部から160個が持ち込まれた。査定の結果、平均糖度は20・8度(同20・4度)で、記録が残っている18年間では過去5番目に高い糖度だった。

 県園芸試験場によると、5月の交配後は天候に恵まれ、順調に生育。夏場の高温と干ばつで肥大が鈍ったため大きさは平年並みとなった一方、糖度は増した。等級割合は未熟を含む規格外品が43・1%(同36・1%)を占め、大量発生したカメムシの影響が見受けられた。

 県農協柿生産部長協議会の北尾富行会長(75)は「これからまだ甘くなるので、ぜひ味わってほしい」と話した。西条柿は11月後半まで出荷される。

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