【相談】
毎年、お盆に大勢の親戚が来ます。ほとんどの家族は、お墓参りをして仏壇に手を合わせて帰るので、お茶菓子やコーヒーを出します。ところが、主人のおじ一家はお参りでなく宴会のように思っているようです。必ず昼時に安物の2、3千円のまんじゅうと花を持ってやってきます。手作りのそうめんを出そうとすると「すしとオードブル、サラダにしてくれ」と言い、お酒やジュースも用意させられます。昨年は息子と娘や孫と計6人で来ました。お墓を掃除するのも私です。つらくて仕方がありませんが、主人は「我慢して」の一点張りです。厚かましいおじ一家のため毎年、2万円前後のお金を使うのが本当に嫌です。(50代 女性 岡山市)
【養老孟司先生の回答】
お盆に親戚が集まるということは、おそらく本家で、ご主人は長男ということなんでしょうね。ほとんど付き合いのない親戚が来ることもあるので、そういうお家のお嫁さんは大変なんですよね。本家が法事を主催するのは、その家や土地の相続を含めてさまざまないわく因縁があるので、それほど単純な話ではありません。
▽社会の変化
戦前なら、本家を守る代わりに得られるメリットがあったから辛抱もでき...