戦闘が続く故郷は「生きる証し」

失った子、消えた笑顔、「境界から」㊵パレスチナ・ガザ

  •  パレスチナ自治区ガザ地区
  •  ドーアは故郷ガザで空爆によってがれきの下敷きになり、右腕と右脚の一部を失った。ローマでリハビリ中だ。家族や自身の安全を考慮し、顔が分かる撮影は断られた(撮影・篠雄也、共同)
  •  2023年10月7日以降のイスラエルによる報復空爆で破壊し尽くされたガザ。死者は4万人を超え、ドーアやシャヒドの親族はガザで避難生活を強いられている(撮影時期不明、ガザ住民提供、共同)

 がれきに埋もれて意識が遠のきかけた。「お母さん、助けて」。近くにいる子どもたちの泣き叫ぶ声が次第に小さくなる。身動きができず、手を差し伸べられなかった。

 2023年10月27日のパレスチナ自治区ガザ...

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