【養老先生に人生相談!】女性らしさを求められながら忙しく働くことが私には無理 生きることがつらいです

  •  養老孟司さん(撮影・上所啓二)

 【相談】

 以前、勤めていた職場は指定の服を着なければならず、靴下の色まで決まっていました。そこでは女性の服が少し汚れていたり、襟が整っていなかったりすると上司に注意されました。ところが男性はあまり指摘されないのが、非常に不満でした。

 私は洗濯が好きではなく、2、3日分の服をまとめて洗います。ある日、知人にその話をしたら「女性なんだから、身だしなみをきちんとしなよ」と言われました。

 今は無職ですが、会社勤めになるといや応なしに競争社会に巻き込まれます。長時間労働をしながら、女性らしさや身だしなみなどを求められると、私はやっていく自信がありません。最近は1日の時間が長く感じられるようになり、早く死ぬことができればいいのに、とさえ考えてしまいます。生きるのがつらいです。(25歳 女性 無職 さいたま市)

 【養老孟司先生の回答】

 性差別に敏感な今の時代にあっても、女性だけが身だしなみを要求されるような職場がまだまだあるんですね。男も女も同じ生き物として同じように生きているわけですから、無精だからといって本来、そこに性は関係ない。あなたの不満はごもっともです。

 ▽人間関係

 ただ私は同情するより...

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