全国の大学や専門学校から訪れた学生らがごみ拾いで競い合うイベント「全日本学生選抜ゴミ拾いフェスティバルin境港」が16日、境港市の弓ケ浜で初めて開催される。観光を通じて学生と地元の交流を促進し、環境保全だけでなく関係人口の拡大も図る。
環境保全や地域活性化を推進する一般社団法人EDAが主催。境港公共マリーナ(同市新屋町)に近い砂浜で、18~24歳の学生が3人一組で学校別にチームを組み、独自のルールに基づいて90分間でごみ拾いを競う。学生らは観光や特産物なども楽しみ、地元の人たちと交流する。
先月6日にはボランティアでイベントの運営を担当する学生14人が下見で境港市を訪れ、実際に海岸を清掃したほか、特産の白ネギの収穫を体験したりベニズワイガニを試食したりした。同市を初めて訪れた横浜市港北区の栗橋知希さん(18)=電気通信大1年=は「ペットボトルや漂流ごみなどが予想以上にあり、きれいな海を保全する必要性を感じた」と話した。
境港市出身でEDA代表理事の池淵智美さん=東京都在住=は「ごみ拾いと観光で境港を体感し、継続的な関係を築いてもらえれば」と参加を呼びかけている。(堀田裕史)