鳥取県畜産共進会の「肥育牛」「肉豚」の各部の枝肉審査が16日、大山町小竹の県食肉センターであり、肥育牛の部は昨年に続き谷口畜産(鳥取市河原町)の出品牛「白久福福(去勢、父・白鵬85の3)」がグランドチャンピオンに選ばれた。白鵬の産子の選出は8年連続となった。
共進会には肥育牛40頭、肉豚5組20頭が出品された。肥育牛の部では出品牛すべてがAランクに格付けされ、脂肪交雑の度合いを示すBMSナンバーが10を超える牛が8割以上(昨年64・5%)を占めるなど、鳥取和牛のレベルの高さを示した。優等賞2席にとうはく畜産(琴浦町)、同3席には前田皓さん(伯耆町)が選出された。
肉豚の部のグランドチャンピオンには外観、肉質、肉食の評価ポイントがいずれも評価された坂口哲夫さん(琴浦町)が輝いた。
肥育牛の審査員を務めた日本食肉格付協会鳥取事業所の今井大嗣所長は「肉質は年々向上しており、良い枝肉が増えている。広背筋などに厚みが加わるとさらに迫力が出て歩留まりも上がる」と講評。谷口畜産の谷口拓也代表(47)は「今年も高いレベルの争いだったが選ばれて光栄。おいしく食べてもらえる牛を今後も育てたい」と話した。
特別賞は次の通り。(敬称略)
【肥育牛】脂肪の質賞=うしぶせファーム(智頭町)▽ロース芯賞=入江規矩雄(琴浦町)
【肉豚】グッド肉色賞=ファロスファーム(大山町)▽最優秀枝肉賞=柿本修一(北栄町)