どんな町になる? 立体化工事と再開発でダブル変貌中の京成立石駅と界隈(かいわい)

  •  立石駅を通過する下り快速電車。後方に橋上駅舎が見える
  •  立石駅下り線脇には仮線がほぼ完成
  •  駅北口前は再開発にありがちな白いフェンスがひたすら続く
  •  東横線の高架化工事を伝える東急の広報誌。奥に往年の名車7000系ステンレス車急行が(東急グラフ1969年6月号)
  •  昭和の風情を残す「立石仲見世」商店街

 京成押上線で東京都葛飾区の京成立石駅に行った。駅も界隈を歩くのも4年ぶり。かつては行列ができる煮込みの店をはじめ、おでんや鶏唐揚げなど、店をはしごするのが目的だった。慣れない路地や商店街をうろうろするのも魅力の一つだった。今回は「駅も周辺も変貌を遂げている」と雑誌や新聞が報じるため、どんなものかと確認してみたかったのが理由。

 押上から下り普通電車に乗車。荒川を渡り高架の四ツ木を出ると一気に地上に下りて立石へ。この地上区間を高架にする工事が進行中で、沿線の踏切11カ所がなくなる。確かに地上区間の踏切の多さに気付く。

 立石駅の相対式プラットホーム自体は以前と変化なかった。ただ、橋上駅までの階段は閉鎖されていた。かつて階段で2階に1カ所だった改札口がなくなり、下りが地下道から改札へ、上りは地上から入る、という上下別々の改札口に変わっていた。ホームから見上げるとお役御免となった橋上駅は老朽化が目立ち、時代を感じさせる雰囲気となっていた。人が上り下りしないだけで早くも古ぼけてしまうのか。いつかは解体されるだろう特徴ある古い駅舎を目に焼き付けた。

 駅を降りると、下り線の脇には既に立派な仮線が敷か...

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