第43回とっとり読書絵てがみ・感想文コンクール インタビュー(5)おくはらゆめさん 絵本作家

いろんな家族にほっとする

 -「つっきーとカーコのかぞく」制作のきっかけを教えてください。

 私には12歳年下の弟がいて、家族が増えるときのドキドキやワクワクや、逆にきょうだいがいない寂しさや気楽さも知っているから、両方とも表現したくなりました。それに、大人になってから初めて一緒に暮らした猫は、かけがえない家族でしたし、すごく仲良しの友達にも家族より家族っぽいなと感じるときがあります。自分の中に湧いた「家族とは?」という疑問に答えるような気持ちでお話を作りました。ただ、いろんな「家族」の形があると思うので、「家族ってこうだ!」って決めつけないように気を付けました。

 -おくはらさんにとって「家族」とはどんな存在ですか。

 いま私の家族は、小学3年生の男の子、9歳の猫、2歳の犬で、一言で言うと「ほっとする存在」です。家族にとっても「ほっと」してもらえるように、工夫し続けたいです。でも正直「家族って難しいなあ」って思うときもあります。

 -これから『つっきーとカーコのかぞく』を読む子どもたちや、コンクールにチャレンジする子どもたちへメッセージをお願いします。

 私は、一人一人「家族とは?」の答えが違うと思っています。法律的な話じゃなくて、気持ち的な話で考えてみると、きっと面白い答えがたくさん見つかるはずです。

プロフィル

1977年兵庫県生まれ。辻学園日本調理師専門学校卒。絵本や童話の挿絵の他、様々なジャンルで活躍中。「ワニばあちゃん」(理論社)でMOE絵本屋さん大賞新人賞、「くさをはむ(講談社)で講談社出版文化賞絵本賞、「シルクハットぞくはよなかのいちじにやってくる」(童心社)で日本絵本賞を受賞。

募集要項

 ◆内容 課題図書を読み、絵てがみまたは感想文を書いて応募する。各部門1人1点
 ◆応募方法 所定の応募票に必要事項を記入して作品に添付し、〒680-8688日本海新聞事業部「読書コンクール」係へ郵送または持参する
 ◆締め切り
 2025年1月17日(金)必着

※詳しくはホームページをご覧ください。

主  催 鳥取県学校図書館協議会
     新日本海新聞社
特別協賛 鳥取銀行

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