トスクがなくなったまち~買い物環境のいま~(中) 代替策を模索 暮らし支えるため 生活つなぐ共助交通

  • 両手に買い物袋を提げて、いきいき社バスに乗り込む住民ら=鳥取市河原町布袋のエスマート鳥取南IC店

 昨年9月末に閉店したままのトスク用瀬店(鳥取市用瀬町用瀬)の近くで暮らす、佐藤玲児さん(69)は「近所ということもあり、毎日のように買い物に行っていたのでとても困っている」と苦渋の表情を浮かべる。生活の基盤だった店が失われた地域では、今も買い物環境確保を模索する。

 佐藤さんは料理を作るのが楽しみの一つだったこともあり、晩酌でたしなむ魚や生鮮品などを買いに同店を訪れていたという。体調のこともあり、数年前に運転免許を返納しているため、閉店してからは近くに暮らす姉やめいの運転で隣町の智頭町のスーパーや生鮮品店などに行き、1、2週間分をまとめて購入している。

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