「中小企業のための経営戦略セミナーin鳥取」(新日本海新聞社主催)が6日、鳥取市富安2丁目の日本海新聞ビル5階ホールで開かれた。企業の経営再生や合併・買収(M&A)の事例が紹介され、参加者が地域経済の発展に欠かせない企業の事業承継の重要性について理解を深めた。
企業経営者ら約90人が参加。ダイヤモンドエレクトリックホールディングス(大阪市)社長CEO兼グループCEOの小野有理氏が「ダイヤモンド電機の再生物語」と題して基調講演した。
小野氏はダイヤモンド電機(鳥取市)の創業家に請われて経営を再建し、事業再編やリストラに関わった経緯を説明。「経営計画書は社長が皆に対してする約束。全て自分で書く」「退職面談は社長がする」などの手法を披露した。
企業存続の考え方については「経営者が現状や自身を客観視しながら、周囲と向き合うことが大事。仲間の社長やプロにもアドバイスを求めて」と訴えた。
セミナーではM&A総合研究所(東京都)の青山雄城シニアマネージャーも講演し、M&Aのメリットや過去の成功事例などを紹介した。