元南極地域観測隊調理隊員の渡貫淳子さん(51)による講演会が3日、八頭町富枝の八東体育文化センターで開かれた。八東小(竹本英子校長)の児童約110人が、渡貫さんの話に南極旅行に行った気分で想像を巡らせ、将来に対する視野を広げた。
渡貫さんは、南極に興味を持つようになったきっかけや、家族や友人の反対などを乗り越えて約12年がかりで調理隊員になる夢をかなえた経験を話し、児童らに「自分が好きなことを増やし経験すれば、それが自信や将来につながる」とエールを送った。ペンギンやユキドリなど、南極に住む動物の不思議な生態の話もあり、児童は目を輝かせて聞き入っていた。
講演は、第一線で活躍する講師の人生観などに触れる同小のプロジェクトの一環。6年の保木本皐月さん(12)は「渡貫さんが興味を持ったことに何度も挑戦してかなえたという話を聞いて、自分も夢にチャレンジしようと思った」と話した。