-「みかんきょうだいのたんけん」制作のきっかけを教えてください。
息子たちがおいしそうにみかんを食べる姿から、みかんを題材にした絵本で息子たちを喜ばせたいと考えました。そんなときにスーパーで他の果物に比べて雑に山積みされているみかんを目にし、社会的不平等と重なる部分があると感じたのです。そこから着想していくとオリジナリティーがあり、面白いお話ができそうだなと思いました。
-制作過程で大切にしていることは。
話の中の切り取られた一つの場面をどのアングルや構図で表現すれば、主人公が魅力的に映るかを試行錯誤することを大切にしています。本書の舞台はどこにでもあるスーパーマーケットですが、小さいみかんの目線を意識して描くことで、日頃からなじみのある場所も新鮮な景色に見えるようこだわりました。商品棚の並びなどは、透視図法を使ってリアルな遠近感が出るようにしています。
-コンクールにチャレンジする子どもたちへメッセージをお願いします。
みかんきょうだいのように、どんな境遇に置かれても自分らしく生きられるパワーをみんなは持っているかな? どんなに疲れても帰れる場所=家族がある。さぁ、みんなも楽しく探検して自由な発想で挑戦してみてくださいね!
パッケージデザイナーなどを経てフリーランスに。他の絵本の作品に「ふくろをかえたいおせんべいくん」(PHP研究所)がある。2児の母。
募集要項
◆内容 課題図書を読み、絵てがみまたは感想文を書いて応募する。各部門1人1点
◆応募方法 所定の応募票に必要事項を記入して作品に添付し、〒680-8688日本海新聞事業部「読書コンクール」係へ郵送または持参する
◆締め切り
2025年1月17日(金)必着
※詳しくは日本海新聞ホームページをご覧ください。
主 催 鳥取県学校図書館協議会
新日本海新聞社
特別協賛 鳥取銀行