鳥取市福部町湯山の鳥取砂丘砂の美術館に29日、来年の干支(えと)「巳(み)」にちなんだ砂像が一足早くお目見えした。近くの多鯰ケ池に残る、蛇にまつわる「お種伝説」のワンシーンを再現した砂像を大勢の観光客が写真に収めていた。
新たな年が来館者や地域住民にとって良い年になるようにと、同館のスタッフが毎年制作している。
砂像は幅1メートル、奥行き0・9メートル、高さ1・3メートル。約1・5トンの砂を使い、蛇の姿をしたお種が池の中央の小島まで泳ぎ、柿の木に登って実を取る様子を再現している。同館のメインゲート前に来年1月31日まで展示される。
夫婦で訪れていた愛知県みよし市の会社員、羽山裕人さん(29)は「曲線や木の質感など砂でできているとは思えない。細部まで作り込まれている」と話した。