俳優の三浦涼介が、2、3月上演の舞台「オイディプス王」で運命に振り回される主人公オイディプスを演じる。2023年に主演し、好評を博したギリシャ悲劇の再演。三浦は「初演で届かなかったところに手を伸ばす。膨大なせりふに追われず、気持ちをしっかり乗せたい」と意気込む。
テーバイの王オイディプスは、都を襲った疫病を収束させるため、神託に従って先王ライオスを殺害した犯人を捜す。だが、その過程で自身の思わぬ罪が明らかになり、苦悩する。「すごくエネルギーのいる役。稽古中も、電池切れみたいになることがあるんです」
演出は前回に続き石丸さち子が担う。うまく気持ちがつくれずに悩む三浦を見て、稽古の進め方を変えてくれるなど「すごく助けてもらっている。この人の言葉を信じてついていけば大丈夫だと感じます」と力を込めた。
両親とも俳優で、10代から芸能界で活動してきた。「ずっとこの世界しか知らなくて、当たり前のように仕事をしていた」。2019年に母が亡くなり、その後の新型コロナウイルス禍も経て「改めて自分の仕事が多くの人に支えられていることに気付いた」と明かす。
昨年は精力的に舞台をこなし「大変だったけど、やっ...