【東京ウオッチ】光を解き放ち、世界とつながる―東京都庭園美術館でガラスと鉄の展覧会

いまのTokyoをつかむイベント情報(25日~2月2日)

  •  青木野枝「ふりそそぐもの/朝香宮邸☆(ローマ数字2)」(2024 撮影:高橋マナミ)(提供写真)
  •  三嶋りつ恵「光の海」(2024 撮影:大倉英揮)(提供写真)
  •  「サンタ・マリア・ノヴェッラ」渋谷パルコ店に並ぶ、歴史あるオーデコロンの数々=東京・渋谷(提供写真)
  •  ゴッホ作品に没入できる「イマーシブ・プラネタリウム ゴッホ」(提供写真)
  •  資生堂パーラーのバレンタイン限定パフェ(提供写真)

 ◎今週の一推しイベント

 【25日(土)】

 ▽「そこに光が降りてくる 青木野枝/三嶋りつ恵」(~2月16日、港区)

 光をとらえて解き放つ現代アーティスト2人の作品に、白金台の東京都庭園美術館(重要文化財・旧朝香宮邸)の空間で触れることができる。

 国内外で活躍する彫刻家・青木野枝さんとガラス作家・三嶋りつ恵さんの大型インスタレーションを館内の各所に展示。学芸員の森千花さんは「作品を置く空間に高い関心を寄せる作家たち。展示室に差し込む自然光や室内照明が、素材の鉄やガラスと共鳴し、心を揺さぶる光景を生み出している」と話す。

 青木さんは、鉄を溶断する際に現れる“光”に着想を得ている。大食堂だった場所に設置した新作「ふりそそぐもの/朝香宮邸☆(ローマ数字2)」は、鉄から切り出した丸いパーツを球形に組み立てた。建築の曲線美と呼応し、見る者を包み込み、世界とのつながりを感じさせる。

 長年ベネチアの工房でガラス職人と協働する三嶋さんは“光の表情”に注目し、ガラスの作品約40点による「光の海」を大広間の台座上に並べた。天井の40個のライトを反映し、まぶしく輝いている。

 「青木さんの鉄の彫刻は線で構成され...

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