連載企画「戦後80年の残影」(1)戦争トラウマ

過酷体験に苦しみ続ける 元兵士と家族、暴力や虐待も

  •  父・慶次郎の写真を掲げる黒井秋夫。黒井秋夫が開館した交流館には戦争中の資料などが展示されている=東京都武蔵村山市、2024年12月
  •  中国山西省で腹ばいになって進む日本軍兵士(上)、引き揚げ船で帰国した元兵士と出迎えの家族(左下)、ベトナム戦争の米軍帰還兵アレン・ネルソンさんの写真(右下)のコラージュ(写真はACMEなど)
  •  黒井慶次郎のアルバム、1932年11月大連に入港した宇品丸から下船。「憧れの満州の地に第一歩をしるした」と書かれていた
  •  黒井慶次郎のアルバムの写真「匪賊(ひぞく)討伐に従事し帰隊した日に撮影」と説明がある
  •  

 戦地での壮絶な経験がトラウマ(心的外傷)となって、元兵士や家族を苦しめてきた実態が近年明らかになってきた。家庭内暴力や虐待、世代を超えた連鎖…。過去を語り始めた家族らの取り組みを通じて、戦争トラウマ...

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