【東京ウオッチ】身の回りに“命の輝き”発見する喜び―東京ステーションギャラリーで宮脇綾子さんアップリケ展

いまのTokyoをつかむイベント情報(2月1日~9日)

  •  宮脇綾子「アネモネ」(1969年、豊田市美術館)(提供写真)
  •  宮脇綾子「さしみを取ったあとのかれい」(1970年、豊田市美術館)(提供写真)
  •  日本橋三越本店のバレンタインイベントで提供されるあんことチョコレートのスイーツ(提供写真)
  •  「KEITAMARUYAMA」のアーカイブコレクションを身にまとったクチュールブライス(提供写真)
  •  伊勢丹新宿店で展覧会を開催する米国のアーティスト、ダニエル・アーシャムさん(提供写真)

 ◎今週の一推しイベント

 【1日(土)】

 ▽「生誕120年 宮脇綾子の芸術 見た、切った、貼った」(~3月16日、千代田区・東京ステーションギャラリー)

 身近な素材をモチーフに、布やレースなどを使って創作を続けたアップリケ作家・宮脇綾子さんの作品を美術的な視点で紹介する展覧会が、丸の内で開催されている。

 野菜や果物、花などの特徴を独特な感性でとらえて表現した作品約150点を展示。館長の冨田章さんは「どの作品も豊かな芸術性を備えておりアップリケの域を超えている。アーティストとしての宮脇さんに光を当てたかった」と言う。

 主婦として日々触れる野菜や魚などを丹念に観察し、スケッチするのを習慣としていた。「戦後、40歳になってから、まるで絵を描くように布を切り、縫い付けたり貼ったりしてアップリケや手芸作品を作るようになった」と冨田さん。

 「アネモネ」は、愛らしさの中に写実性が感じられる作品だ。色や形、個々のパーツから構造まで細やかにレースや網で表現し、花々が命の輝きを放つ。野菜のユニークな断面を描いた「切った玉ねぎ」、魚を意外な角度で表現した「さしみを取ったあとのかれい」。これらのアップリケから...

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