インドネシアが日本での爆買いの震源地に

  •  春節休暇に合わせてジャカルタ郊外のスカルノ・ハッタ国際空港から出国する旅行者(インドネシア・バンテン州)
  •  7万以上の店舗がひしめき合う義烏の巨大卸売市場ではあらゆる物がそろう(中国・浙江省)

 インドネシア人の同僚が1月末の春節(旧正月)に日本へ行くと聞き、日本ののどあめを手渡した。筆者が昨年末、帰国した際、成田空港でこのブランドの巨大看板を見て思い付き、お土産として買った品だ。同僚が日頃、のどあめを風邪予防に持ち歩いていることを知っていたこともあった。

 帰国中は他にも、同僚の顔が浮かぶ場面があった。スイスブランドのスニーカーを日本で買うと安いという話を聞いていたが、東京の都心でこの靴を履いているアジア人を多く見かけた。

 日本政府観光局(JNTO)が発表した統計によると、2024年1~12月にインドネシアを含む東南アジア諸国連合(ASEAN)主要6カ国から日本を訪れた旅行者数(推計値)は430万4200人と前年比18・6%増で、新型コロナウイルス禍前だった19年の383万3765人を上回った。この数字からも、アジアからの訪日客の急増ぶりが分かる。

 当地の電子商取引(EC)サイトを調べたところ、のどあめは日本の3倍以上の値段で売られていた。スニーカーはタイ人たちにも人気があるという記事も目にした。日本に住んでいた頃の春節のイメージは中国人旅行者の爆買いだったが、今はアジアの人...

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