2021年以来3年ぶりの高水準となった24年の台湾の経済成長率。そのうち第4四半期(10~12月)の消費に貢献したと行政院主計総処(統計局)が指摘したのが、コンサートの開催だ。
中央通信社によると、第4四半期には周杰倫(ジェイ・チョウ)さんや張恵妹(チャン・ホェイメイ、愛称アーメイ)さん、「メイデイ(五月天)」といった人気の歌手やバンドによるコンサートが相次ぎ、エンターテインメント関連の消費を後押ししたという。
周さんが台北ドームで24年12月に開いたコンサートでは、4日間で15万人近くが来場し、会場周辺の宿泊施設はほぼ満室になった。台北市政府はこのコンサートで17億台湾元(約80億円)超の経済波及効果を創出したとの試算を発表している。その前月には、日本のシンガーソングライターの藤井風さんが台北アリーナで公演している。
一方、高雄市では海外の有名アーティストの公演が行われている。24年9月には日本の人気ロックバンド「ONE OK ROCK(ワンオクロック)」がコンサートを開いた。台湾はアジアの主要都市からアクセスしやすく、今後こうした公演が一層増えれば、より多くの人を呼び込めるに違い...