智頭町智頭の国指定重要文化財石谷家住宅で「お雛(ひな)様展」が開かれている。明治から昭和にかけて作られ代々受け継がれてきた色鮮やかなひな人形や天神様の人形が展示され、厳かな雰囲気を彩っている。3月31日まで。
石谷家所蔵の明治、大正初期から昭和にかけてのひな人形や道具一式が並び、時代によって人形の表情や衣装の変遷が見て取れる。また、着物を仕立て直した市松人形なども目を引く。
このほか、地元住民から寄贈された壁面に飾る布製の掛けびなのほか、歴史ある土びな、智頭地区で桃の節句に男の子の家に飾る習慣がある天神様の人形などもあり、日本文化が伝わる展観となっている。
シンガポールから家族で訪れたシェリル・カーさん(36)は「壮大で歴史を感じる人形が美しい」と話した。