五木ひろし「歌しかないですもん」 60周年、亡き母思う新曲 坂本冬美とベストカップルコンサート

  •  「ベストカップルコンサート」で歌う五木ひろし(左)と坂本冬美=東京都立川市
  •  終演後、取材に応じた坂本冬美(左)と五木ひろし=東京都立川市

 今年、デビュー60周年を迎える演歌歌手の五木ひろしが、東京都立川市で開かれたコンサートに坂本冬美と2人で出演し、3月に発売する新曲「母の顔」を初披露した。

 終演後の取材会で五木は「歌しかないですもん、僕の人生」と振り返った。デビュー後しばらくは全く売れず「底辺を見た」。歌をやめなかったのは、亡き母への思いがあったから。「僕が小学生の頃からずっと苦労して、休んでいる姿を見たことがなかった。何とか親孝行をしたいという思いがあった」

 五木が作詞作曲した「母の顔」には、夜明け前から日暮れまで働きづめだった母の姿が描かれる。曲はすぐにできたが「あれも書きたい、これも書きたいと詞がどんどん変わった」と苦笑する。

 その五木を「先輩」と呼んで慕うのが坂本だ。「先輩が切り開いてくださった道を、私たち後輩は付いていっている」

 2人は「ベストカップルコンサート」と題し、4月まで全国17カ所を回るツアーの最中。「記念すべき60周年をご一緒させていただき光栄です」と語る坂本も、3月発売の新曲「浪花魂」を初披露した。

 哀感がにじむ五木の新曲とは対照的に、にぎやかで「ノリのいい“ど演歌”」だ。坂本は「カラオケで歌...

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