4月に救急搬送時の手順を定めた準拠規定「鳥取県プロトコル」が改訂されるのに合わせて東部消防局は2月27日、鳥取市吉成の同消防局で救急シミュレーション演習を行った。隊員約20人が自動体外式除細動器(AED)の使用や気管挿管などでの変更点を中心に一連の流れを確認し、練度を高めた。コロナ禍などを経て5年ぶりに実施した。
岩美、気高など五つの消防署の隊員が薬剤投与や気道確保など、それぞれのプロトコルに関する想定シナリオに基づき、要搬送者の状態や現場の様子を関係者から聞き取るなどして報告し、医師役の指示を受けながら迅速に処置した。演習後には医師らからの講評を受けた。
同局の鹿田幸人局長は、2023年と24年の搬送件数が各1万2千件程度で推移していることを挙げて「今後も救急搬送件数は増え、住民の期待も高くなる。救急隊のレベルも高めなければならない」と話した。