県立但馬牧場公園(新温泉町丹土)で、飼育するヤギとヒツジが出産シーズンを迎えた。今月に入り、ヤギ3匹、ヒツジ1匹が産まれ、母親に甘える愛らしい姿を来園者に振りまいている。
同公園によると、5日にヤギの雄が産まれたのを皮切りに、9日は雌のヒツジ、12日には雌のヤギの双子が誕生。雄のヤギの重さは10キロ前後、ほかの3匹は3キロ前後でいずれも順調に育っているという。
22日は天候も良く、同公園には午前中から多くの家族連れらが小動物舎を訪れた。最初の雄のヤギは、白と黒のまるで乳牛を思わせるまだら模様をしており、来園者たちは「牛みたいだ」と興味深そうに観察。また、母親にお乳をせがむなどかわいらしいしぐさを見せるほかの赤ちゃんにも心癒やされていた。
子ヤギたちは夏頃まで母親と一緒に飼育小屋で過ごし、その後は園内の「動物ふれあい広場」で放牧される予定。大阪府豊中市から家族で来園した丸山穂乃果ちゃん(4)は「かわいい。仲良くて楽しそう」と笑った。
小動物舎では、ヤギとヒツジのほかにウサギやモルモットも飼育。5月の連休には毎年恒例のヒツジの毛刈りが行われる。