香美町香住区小原の酒造会社「香住鶴」は、創業300周年に合わせて、高価格帯の日本酒を輸出対応できるよう木箱入りから紙箱入りに変更し、3日に2商品を発売する。
日本の「伝統的酒造り」が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されたことを受け、同社は輸出の増加を見込んで、リニューアルを実施。化粧箱を検疫に抵触する可能性のある木箱から紙箱に変更した。
創業当時の屋号「福智屋」を冠した商品は、酒の搾り方を「中取り」に変え、品質がさらに向上。雑味がなく柔らかな味わいで香りの良さが特長となっている。
福本和広社長(40)は「但馬杜氏(とうじ)の造る日本酒の素晴らしさを、飲んで確かめてほしい」と話している。