音楽ネタがAIで時代遅れに? マキタスポーツが単独公演で嘆き

  •  谷村新司さん風の自作曲を披露するマキタスポーツ=東京都渋谷区
  •  演説調のネタでフジテレビを皮肉るマキタスポーツ=東京都渋谷区

 芸人で俳優のマキタスポーツが、得意の音楽ネタを繰り広げる単独公演「オトネタ」を東京都内で開催した。2023年に亡くなった谷村新司さん風の歌詞とメロディーの自作曲を熱唱する「作詞作曲物まね」に挑んだ。

 「伝説のアーティストの未発表音源が見つかった」との紹介に続き、帽子に口ひげで谷村さんに扮したマキタが歌い始める。見た目と声色に加え、意味ありげな文語調の言葉をちりばめた歌詞と、東洋的な音階のメロディーまで物まねするという情報量の多さ。

 「さらば昴よ」ならぬ「増して二郎よ」と歌い上げ、“野菜マシマシ”ラーメンの画像がスクリーンに投映されると、笑い声が起こった。

 「フジテレビ大好き」と書かれたたすきをかけ、演説調の時事漫談で笑いを取る場面も。「自分もプロデューサーと懇意になり、いろんな便宜を図られ、特権的な力を持ちたかった。もっとフジテレビのように適当でなれなれしく、そのくせブランド意識しかない、そんなメディアであれ」と一連の問題を皮肉った。

 時間をかけ磨いてきた作詞作曲物まねだが、今では「誰々風の音楽を作って」と人工知能(AI)に指示すれば瞬時に生成できる。「私の芸のほとんどは、あと3年し...

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