「まるで監獄」だった豪華クルーズ船、新型コロナで夫は孤独な最期を迎えた

  •  「ダイヤモンド・プリンセス」の船内で夫の茂男さん(左、仮名)と写真に納まる多岐沢よう子さん(仮名)=2020年2月2日(本人提供)
  •  船が横浜沖に停泊を開始した2月3日によう子さんが船内で書いた日記。「コロナウイルス?」と記されている=2025年1月、神奈川県
  •  2月3日に客室へ配られた、新型コロナウイルスの感染者発生を知らせる「健康に関するご案内」(右)と、4日の船内イベントの案内(左)。すぐに対策はとられず、通常通りコンサートなどが行われた=2025年1月、神奈川県
  •  よう子さんの2月8日の日記。夫の体温や、医務室に繰り返し電話した状況が記録されている=2025年1月、神奈川県
  •  「ダイヤモンド・プリンセス」から離れる感染者を乗せたとみられる救急車=2020年2月7日、横浜・大黒ふ頭

 「コロナウイルス…?」。2020年2月3日、神奈川県に住む多岐沢よう子さん=仮名、(79)=は、大型クルーズ船内の放送で、初めてその感染症の名を耳にした。既に下船した乗客の陽性が判明したとのことだっ...

残り 2564 文字
このページは会員限定コンテンツです。
会員登録すると続きをご覧いただけます。
無料会員に登録する
会員プランを見る
会員登録済みの方
この機能はプレミアム会員限定です。
クリップした記事でチェック!
あなただけのクリップした記事が作れます。
プレミアム会員に登録する ログインの方はこちら

トップニュース

同じカテゴリーの記事