4年ぶりに稚児参列 「花まつり」、愛らしく 倉吉市

 

 仏教の開祖、釈迦(しゃか)の生誕を祝う「花まつり」が21日、倉吉未来中心で営まれた。コロナ禍で自粛を余儀なくされていた稚児の参列が4年ぶりに再開され、愛らしい姿が法要に花を添えた。

 釈迦の生まれた旧暦4月8日にあたる5月上旬~中旬に倉吉市仏教会(川崎康弘会長)が行う恒例行事で、未就学児から小学4年まで6人の女の子が参加した。

 子どもたちは眉間に墨を塗る独特な化粧やきらびやかな衣装で稚児に変身し、生まれたばかりの釈迦をかたどった「誕生仏」に甘茶をかけて健康を願った。初めて稚児に扮(ふん)したという、同市みどり町の亀井菜々音ちゃん(3)は「かわいくしてもらってうれしい。来年もまたやりたい」と、あどけない様子で話した。

 例年、稚児らが白い象を引きながら練り歩く「稚児行列」が風物詩となっていたが、新型コロナの感染拡大を受けて2020年から3年続けて自粛を余儀なくされ、法要のみ執り行われてきた。今年も行列は見送られたものの、コロナの5類移行を受け、同会では法要参列に限定し、稚児の募集を4年ぶりに再開した。

 川崎会長は「来年以降は多くの稚児を募り、行列を再開できれば」と話した。

この機能はプレミアム会員限定です。
クリップした記事でチェック!
あなただけのクリップした記事が作れます。
プレミアム会員に登録する ログインの方はこちら

トップニュース

同じカテゴリーの記事