本年度末で閉校する佐津小(香美町香住区訓谷)の校舎に、たくさんのツバメの巣が作られていると話題になっている。
19日時点で、99個のツバメの巣が確認された。3階建ての校舎をぐるりと囲むように等間隔で作られており、さながらツバメの「マンション」。取材中も多くのツバメが校舎周辺を飛び回っていた。
山崎和彦校長は「本校に赴任して6年。5月ごろに親鳥が田んぼの土を運んで巣を修復する姿や、ひな鳥が巣から顔を出して餌をもらう姿を見てきた。児童が生きた教材として観察できる環境は喜ばしい」と笑顔を見せる一方、「来年度の学校統合で無人化するこの校舎に、巣立ったツバメたちは帰ってきてくれるだろうか」と心配していた。