門真市の商業施設で開かれた、24日の鳥取県観光PRイベント「まるごととっとり夏あそびin OSAKA」。特設ステージでは伝統芸能を披露し、観光地をアピールしたほか、県の特産品を用いた「下駄(げた)積み」や「スイカ割り」など参加型の催しもあり、買い物客らで会場がにぎわった。
「ゲゲゲの下駄積み大会」は、同県境港市出身の漫画家、水木しげるさんの代表作「ゲゲゲの鬼太郎」にちなんだ余興。1分の制限時間内で、30個近く積み上げたつわものも。
「スイカ割り大会」は、スイカを模した風船を置き、目隠しをした人と誘導役が2人一組でチャレンジ。マスコットバットを振り下ろし、風船を割るまでの時間を競うゲームで、なかなか割れずにどよめきが起きる場面もあった。
また、舞台には二十世紀梨がモチーフで、県の顔でもあるマスコットキャラクター「トリピー」に加え、昨年誕生した、弥生人がモチーフのマスコット「あおやかみじろう」も登場。愛らしい笑顔で手に土器を握り、首には勾玉(まがたま)を身に着けたゆるキャラで、鳥取市内の国史跡、青谷上寺地遺跡をPRしている。2体そろっての撮影会もあり、家族連れらが笑顔で記念写真に納まっていた。
他に、鳥取砂丘の「砂の美術館」が出張しての砂像づくり、遺跡にちなんだ古代の組紐(くみひも)づくりの体験コーナーも並び、県内各地の自治体や団体の担当者らが夏の見どころや物産を紹介した。
親子でステージを楽しんだ大阪市鶴見区の会社員斎藤淳さん(37)は「面白くて良い企画。傘踊りは伝統的な中にも新しい要素があり、華やかですてきだった。(試食した)スイカも甘く、『白バラ』が大好きなので買って帰りたい」と満足そうだった。