魅力の発掘や波及効果模索 徳島大サイクルツーリズム講座

 サイクリングを活用した独自の地域活性モデル構築を目的に徳島大教授らが展開する「徳島大学サイクルツーリズム講座」が、倉吉市明治町の打吹回廊で開かれた。観光に関わる行政や団体、事業者らが集い、鳥取県内でのサイクルツーリズムの魅力発掘や波及効果などを模索した。

 「鳥取うみなみロード」のナショナルサイクルルート(NCR)指定を目指す鳥取県が、県内での士気を高める学びの場として企画。観光事業などをコーディネートするアーチ代表の高橋幸博さんと徳島大の山中英生、矢部拓也両教授を招き、オンラインを含め約90人が参加した。

 講座では、県からNCR指定に向けた環境整備の現状、サイクルツーリズムに取り組む団体からはイベント事例が紹介され、高橋さんは「各役所に指揮を執る部署の立ち上げや、空港を生かした取り組みを企画するなど、ルートの要となるゲートウエーの魅力アップは不可欠」と呼びかけた。

 また、山中教授は旅をする上でポイントとなる宿泊施設と休憩所の重要性を説き、官民の連携したサービスを提唱。矢部教授は「イベントだけで満足せず、いかに継続して稼いでいくかが本来の目的」と強調し、参加者らは興味深く聞き入った。

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