街の片隅に音楽は息づいている。大抵の場合は時計の針が時を刻むように、ひっそりと、日常に溶け込んでいる。真夏に木陰が必要なように、人生には音楽が必要だ。山陰の音楽の棲処(すみか)を訪ね、その扉を開けた向こうに広がる世界を紹介する。(随時掲載)