湯梨浜町はわい温泉の足湯「福禄寿の湯」で、ボランティア団体MCC(田中祐貴代表)と県中部在住の大学生らが足湯を活用した空間リノベーション企画に取り組んだ。「むすびの湯」と名付け、近くの東郷池にまつわる天女伝説にちなみ、羽衣をイメージした飾り付けなどを行った。
実施したのは、鳥取大2年の佐々木里桜さんと同大学院1年の原田龍志さん。次世代地域づくり人材育成にも取り組むMCCが、足湯の価値を改めて認識してもらおうと大学生に声をかけ、企画立案から当日準備までサポートした。
観光客や地元住民らが出会いつながる“むすび”をコンセプトに、愛称を「むすびの湯」とし、地域の人と話し合って実現に向けて努力してきた。
町民から藍染めの布や使わない反物の提供を受け、天女の羽衣をイメージした飾りを設置した。
参加した2人は「今までもボランティアはしたが、最初の企画から行うのは初めてで勉強になった。地域の人たちのつながりを感じて楽しかった」と満足そうに話した。
田中代表は「学生でやりたいことがあればこれからも応援したい」と述べた。
「むすびの湯」は、20日ごろまでの夜間にはイルミネーションもつき、昼とは違った味わいを出している。