傘寿節目に初の個展 鳥取で書家の熊原さん

 書家の熊原紫園さん(80)=鳥取市湖山町北5丁目=の個展「熊原紫園書作展 筆と共に~生かされて今日まで~」が、同市栄町のギャラリーそらで開かれている。日展の入選作や各種展覧会受賞作をはじめ、これまで書きためた数々の作品が並ぶ。20日まで。

 書家の父から手ほどきを受けて育ち、関東の大学で本格的な書を学んで以降、長年にわたって鳥取県の書道を先導してきた熊原さん。傘寿の節目を記念し、初の個展開催を決めた。

 今展では、仮名作品を中心に計24点の力作を披露。公募「謙愼(けんしん)書道会展」の受賞作で、拾遺和歌集から4首の歌を大字仮名作品としてつづった「花」や、紀友則の和歌2首を書いた縦8尺×横3尺の大作「古今和歌集の歌」などが展示されている。娘の麻里子さん(48)も1点出展し、多彩な書表現が楽しめる。

 熊原さんは「料紙の色によって炭の濃淡を変えたり、篆刻(てんこく)にこだわったりした。工夫の凝らされた多様な作品を楽しんでほしい」と話した。

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