鳥取市気高町睦逢の大堤池で1日、約400年にわたって受け継がれている、竹で編んだ独特の漁具「うぐい」を使った伝統漁法「うぐい突き」があった。参加した住民や大学生、観光客ら約70人が腰まで池に漬かり、うぐいを手に夢中で魚影を追いかけた。
うぐい突きは、高さ約70センチのうぐいを池に突き立てて、コイやフナなどを追い込み捕まえる漁法で、鳥取県重要民俗文化財に指定されている。米の収穫後に池の水を抜き、底にたまった泥やごみを取り除くとともに、養殖魚の捕獲を兼ねる伝統行事。大堤池は地元の鹿野城主を務めた亀井茲矩(これのり)が整備したため池で、茲矩が行った朱印船貿易を通じて現在のタイから同漁法を学び、導入されたといわれる。