文部科学省が4日に公表した2022年度の児童生徒の問題行動・不登校調査結果によると、鳥取県内の児童生徒による暴力行為は852件(前年度比91件増)と過去最多だった。千人あたりの発生件数は14・9件と全国平均7・5件を大きく上回り、全国3番目となった。全国的に増加傾向にある不登校も1670人(同334人増)と、暴力行為件数と同じく過去最多だった。いじめの認知件数は1851件(同62件増)だった。
鳥取県内の調査対象は、国公立・私立学校計218校。暴力行為の内訳は小学校484件(前年度490件)▽中学校331件(同227件)▽高校37件(同44件)―で小学校と高校で減少したものの、中学校で1・46倍と急増した。全体の内訳は生徒間590件▽対教師117件▽器物損壊128件▽対人17件―と、「生徒間暴力」が全体の約7割を占めた。
不登校の児童生徒は、小学校492人(前年度400人)▽中学校877人(同653人)▽高校301人(同283人)―と全ての区分で増加。中学校は1・34倍と増加が目立った。