空き家生かし、まちづくり 八頭に移住定住促進の拠点オープン

若者5人、町の将来見据え

  • 空き家を改修してオープンさせた社団法人YYPの拠点「くるくる」と西山さん(左)ら=4日、八頭町日下部

 増加する空き家や人口減少問題に取り組もうと、八頭町の若者5人が社団法人を立ち上げ、同町日下部に活動拠点をオープンした。所有者から預かった空き家の賃貸経営をしながら移住希望者の相談窓口となり、住まいや働く場を紹介する。人が“来る”“循環する”という願いを込めて拠点は「くるくる」と名付けた。

 5人は全員30~40代で、生まれも育ちも八頭町の美容師と柿農家、町職員、動画クリエーターの4人と、地域おこし協力隊として移住してきた1人で構成する。空き家の増加や若者の流出に危機感を抱き、町の将来について話し合ううち、まちづくりの方策としての空き家活用を考えるようになったという。

 移住者の増加につなげている先進地の南部町や鳥取市鹿野町を視察するなどして準備を進め、八頭町と県の補助金を活用して昨年11月、社団法人「YYP」を設立。今年4月から町の移住定住センター業務を受託し、9月24日に活動拠点「くるくる」を開設した。築年数不明の一軒家を改修した事務所には、スタッフとして1~2人が常駐し、空き家所有者と移住希望者双方の相談を受け付ける。

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