テロリストの入国を想定した訓練が11日、境港市竹内団地の境夢みなとターミナルであった。港湾の危機管理を担当する機関がテロリストの制圧や爆発物処理などで連携を強化し、テロへの対応能力を高めた。
訓練は年1回実施しており、同ターミナルに入港した国際クルーズ船に国際テログループのメンバーが乗っている恐れがあるとの想定で実施。境海上保安部や鳥取、島根両県警、神戸税関境税関支署など15機関から約140人が参加した。
税関職員が携帯品検査でテロリストのスーツケースから拳銃を見つけ、通報で駆け付けた警察官が制圧。避難中に船内で乗客1人がけがをする想定を新たに加え、境港消防署が救急搬送した。現場に残された爆発物を警察が処理し、国籍不明の小型船で海上に逃走したテロリストを巡視艇やゴムボートなどが追尾して身柄を確保した。
境海上保安部の松本実部長は「訓練を継続し、関係機関の連携をさらに深めていきたい」と話した。