今年も甘さは十分 湯梨浜 赤梨「王秋」査定会

 爽やかな甘さが特長のおくて品種の赤梨「王秋」の査定会(JA全農とっとり主催)が17日、湯梨浜町内で行われた。7月の梅雨明け以降の猛暑による影響で玉太りは昨年に比べてやや小ぶりながらも、糖度は13・3度(前年12・9度)と十分な出来栄え。18日に初出荷する。

 

 「王秋」は二十世紀梨の遺伝子を持ち、さっぱりとした甘さで消費者に人気が高い。県内の梨生産では、「新甘泉」や「甘太」とともに栽培面積を増やしている品種で、今年は21・4ヘクタール(同20・7ヘクタール)で栽培されている。

 この日の査定会には、3JAの5選果場から計100個が持ち込まれ、職員らが重さや糖度などを計測。その結果、重さは659・4グラム(同726・7グラム)だった。

 県内でいち早く「王秋」を取り入れ、栽培面積も多いJA西部大山果実部の米沢誠一部長(73)は「春はひょうが降り、夏は猛暑で苦労したが、いい梨ができた。日持ちするので、寒くなったらコタツに入って食べて」と笑顔を見せた。

 JA全農とっとりによると、京阪神を中心に390トン出荷し、販売金額1億6770万円を見込む。

この機能はプレミアム会員限定です。
クリップした記事でチェック!
あなただけのクリップした記事が作れます。
プレミアム会員に登録する ログインの方はこちら

トップニュース

同じカテゴリーの記事