鳥取砂丘 除草された草を堆肥に 県 高校生議会提案から製品化 処分費減、ボランティア返礼品活用

  • 鳥取砂丘で除草された草から作った「鳥取砂丘のエコたい肥」。除草ボランティアの返礼品として活用される=10月30日、鳥取県庁

 鳥取砂丘の緑化を防ぐための除草活動で、これまでごみとして焼却処分されてきた雑草を使って、鳥取県が「エコ堆肥」を製品化した。昨年度の県議会高校生議会の提案からヒントを得て、除草された草を材料にした製品が初めて実現。11月から除草ボランティアへの返礼品に仲間入りし、活動2回につきエコ堆肥1パックがプレゼントされる。

 除草された草の活用例は、鳥取砂丘ビジターセンターのワークショップがあるが、使用量はごくわずか。2021年度実績で7・3トンに上るほど毎年膨大な量を除草しているが、ほとんどが焼却処分されている。

 22年10月の高校生議会で、米子北斗高の生徒らが「鳥取砂丘の草をリサイクルした折り紙の製品化」のアイデアを披露。「環境問題の意識向上や学習に活用してはどうか」と提案した。

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