とっとりの鉄道120年 第3部 鉄道のこれから (8)那岐駅舎と因美線

駅舎と郷土愛を受け継ぐ

  • 駅舎は線路より一段低い場所にあり、27段の階段でホームに上がる。雨や風雪を防ぐ覆屋がある=智頭町大背のJR那岐駅
  • 除幕式で那岐駅開業90周年を祝う関係者ら=2022年7月、智頭町大背

 JR因美線那岐駅は鳥取・岡山県境近くの標高294メートル地点にある。開業時のままの駅舎の改札口からホームまで27段の階段には、雨や風雪を防ぐ覆屋があり、独特の景観の駅である。

 母校の那岐小は、すぐ裏の土手を因美線が通り、校舎2階から信号待ちや通過列車に手を振り、汽車に乗れば日本中どこにでも行けると夢が広がっていた。

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