ブラジルのアニメーション作家アレ・アブレウ監督の最新映画「ペルリンプスと秘密の森」が12月1日、日本で公開される。舞台は、パレットから絵の具が飛び出してきたようなカラフルな光がとてもきれいな秘密の森。アブレウ監督は「日本の子どもたちが、この森で楽しんでくれることを願います」と話す。
前作「父を探して」は南米作品で初めて、米アカデミー賞長編アニメ部門にノミネートされた。
主人公は、2人の不思議な生き物。テクノロジーが進む太陽の王国と、自然との結び付きを大切にする月の王国それぞれの秘密エージェント、クラエとブルーオだ。巨人によって壊されそうになっている「秘密の森」に送られ、森を救うといわれている「ペルリンプス」を探している。
テクノロジーが進む太陽の国と、自然との結び付きを大切にする月の国という正反対の国から来た2人は、対立しながらも同じ目標に向かって歩み始める。「この森は、子ども時代の出会いの場です」とアブレウ監督。幼い頃に体験するさまざまな冒険や驚きが、森の中に詰まっている。
2人の顔は、どこか中国の京劇役者のよう。「自分とは異なる文化を取り入れたらどうなるか、挑戦してみた」と語る。...