【アソまなビ#9】福井県立恐竜博物館 研究者さながら化石に迫る

  •  フクイベナートルの全身骨格=福井県勝山市
  •  福井県立恐竜博物館=福井県勝山市
  •  化石クリーニングで専用の道具を使い、石を削る参加者=福井県勝山市
  •  「CT化石観察」でモニターを操作する参加者=福井県勝山市
  •  化石発掘体験広場でハンマーとタガネを手に石を割る参加者たち=福井県勝山市

 恐竜化石の一大産地として知られる福井県勝山市にある「福井県立恐竜博物館」。太古の生き物たちの謎を解き明かすのに欠かせない化石に、研究者さながらの体験を通じ、迫れる。(共同通信=藤原朋子)

 まずは7月の改装でオープンした新館で、常設の「化石研究体験」をのぞいた。「化石クリーニング」や「CT化石観察」など三つのプログラムを楽しめる。

 クリーニングでは、体験用の石から恐竜の歯のレプリカを取り出す。専用の道具は空気が針状の先端を振動させる「エアスクライバー」。強い力と繊細なものの2種類を使い分ける。ペンのように持ち、ジージーと機械音が響く中、スタンドルーペで手元を拡大し、歯の周りの石をひたすら削る。

 挑戦した小学6年大津吾文君(12)は「歯と石との境目を削るのが一番難しかった。歯をとにかく傷つけたくなかった」と話した。

 CT化石観察へ。化石を壊さず、内部を分析する。CTスキャンから作った3次元の復元化石が画面に映し出される。

 約1億2千万年前の地層「北谷層」の石や恐竜の化石など全12種類のうち、気になる化石の内部の特徴を調べていく。画面にタッチすると、拡大や縮小ができる。断面を操作すれば、奥...

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