脱炭素へ独自プラン 大栄中生 計画案の動画作成 21日、町にプレゼン

 大栄中(北栄町)の3年生57人が、脱炭素実現に向け、目標を達成するまでに行うことを時系列にまとめた計画案(ロードマップ)の動画作成に取り組んでいる。生徒たちは探究学習を重ねて具体的なプランを考え、21日に北栄町職員らを前に12班がプレゼンテーションを行う。町は、中学生の考えを今後のまちづくりに生かしていく。

 同町は「気候非常事態宣言」を、鳥取県内で最も早く表明し、本年度内にゼロカーボンを実現するための「町脱炭素ロードマップ」を策定する。次世代を担う中学生に意識を高めるきっかけになればと、同校にプラン作りを依頼した。

 理科の授業を活用し、1月30日から開始。専門家から話を聞き、12班に分かれて書籍やインターネットを活用して「ゼロカーボン」実現のために必要な技術や生活様式の情報を集め、2月13日までの計10時間かけて動画を制作した。

 0%にするには難しい壁にぶち当たりながら、「自然を味方に」など再生可能エネルギーの活用や、木材を多用した循環型のまち、電気自転車の利用を促進する条例制定など、各班が独自のプランを作成した。

 永田海(かい)さん(15)は「知らなかった視点から物事が見えてきた。電気代が高騰しているので、まずは原子力発電所を造る。原発はいつまでも安全ではないので、収益でドイツのように再生可能エネルギーを活用していけば目標は達成できるのでは」と話した。

 プレゼンのほか、生徒や視聴者による投票で上位3班を決め、同校の動画サイトにアップする。

 
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