突然命を絶たれた兄は、院長として患者たちに寄り添い続けた。大阪・北新地ビル放火殺人

遺志を継いだ妹が、2年たってやっと口に出せた思い「生きていてほしかった」

  •  仏教の教えを学び、僧侶となるための「得度」の儀式でお経を読む伸子さん=12月(撮影:安部日向子)
  •  火災現場となった大阪・北新地のビル=2021年12月17日
  •  伸子さんがいつも持ち歩いている兄・弘太郎さんの写真
  •  顔や名前を出さずに取材に応じていた頃の伸子さん=2022年4月
  •  詩を朗読する伸子さん=12月3日

 凍えるほど寒い日だった。2021年12月17日、伸子さん(46)は、兄・西沢弘太郎さんが院長を務めるクリニックが火事になっていると知り、現場へ急いでいた。タクシーでは現場に近づけず、途中で降りて走っ...

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